Dr.'s Natural recipe

『More Natural.』ココロとカラダのために、できること。〜 第4回 ブランディングディレクター / 企業家・秋定麻紀さん〜

2021.02.22

さまざまなフィールドで輝くウェルネスの達人たちより健やかな毎日を送り

心身を美しく整えるための「秘訣」を自由に語っていただくスペシャルコンテンツ。

第4回にお迎えしたのは、起業家として活躍し1児のママでもある秋定麻紀さんです。

 

便利でラクなものも良いけれど、どこまでそれに頼るか。特に食は自己投資で、良いも悪いも将来自分の身体に必ず返ってくるものだから。」

秋定麻紀さん

 

 

【忙しい毎日の中でも続けられる朝と夜の小さな習慣。】

クラシックバレエをずっと習っていたこともあり、小さい頃から自分のカラダの変化は敏感に感じ取るタイプでした。

今はウェルネス関連のブランディングをしたり、アーユルヴェーダサロンを経営したりと、「より健やかに生きるには?」ということを日々考えています。

とはいえ、わが家は3歳の娘と仔犬がいるので、バタバタと慌ただしい毎日。それでも、続けている朝と夜の習慣があります。

ひとつは、朝起きてすぐにコップ一杯の白湯を飲むこと。植物に水をあげるように、朝の身体にも水やりをする感覚です。寝起きにいきなり冷たい水を流し込むと内臓がびっくりしてしまうので、体温よりも少し高めの白湯でゆっくりとカラダを目覚めさせてあげます。

もうひとつは、夜お風呂上がりにする両足の指のマッサージ。カラダの末端にある指先は循環が悪くなりやすい部位なので、1日の終わりに丁寧にほぐしてあげます。

娘にも「家族指マッサージするよ〜」と言って、お父さん指から赤ちゃん指まで、1本ずつマッサージしてあげるんですが、これがなんだか楽しくて、やりながらふたりで笑ってしまうことも。親子のいいスキンシップにもなるし、血のめぐりがよくなってリラックスできるので眠りの質も良くなるんです。

良い睡眠をとることは、健やかに生きるために大事なこと。

わが家では夜ごはんを食べ終わったらリビングの電気を落としてキャンドルを灯し、子どもと一緒にディズニー映画を見たりしてのんびり過ごします。スマホやタブレットは機内モードにして寝室には持っていかないのもこだわり。

ストイックに思われるかもしれませんが、これがとにかく心地よくて。大人も子どもも、本当によく眠れるんです。

 

 

【自分の体験を発信することで誰かの役に立てればうれしい。】

睡眠と並んで大切なものが、食です。うちでは毎日のごはんは和食が中心。というのも1年ほど前から私はグルテンフリー生活を送っているからなんです。

きっかけは口の周りにできた吹き出物。なかなか治らないので、カラダの内側から改善できないかと皮膚科で血液検査を受けてみたところ、小麦アレルギーであることが判明しました。

遅延型のアレルギーなので自覚症状はほとんどありませんでしたが、試しに小麦の摂取を2ヶ月間やめてみると、体調がびっくりするくらい良くなったんです。

朝なかなか起きられない、だるい、眠い、イライラするといった「なんとなく体調不良」がなくなって、髪の毛にもコシが出てきたし、悩みの種だった吹き出物も出なくなりました。

 

 

小麦アレルギーだとわかった時は「これから何を食べて生きていけばいいの!?」とパニックになったけれど、主食をお米にしてそれを続けて行くうちに、パンや麺を食べたいと思う気持ちが自然と薄らいでいったんです。

そこから食生活全体を見直していって、タンパク質も動物性から植物性をメインに切り替えました。

今はグルテンフリーパスタや米粉パンもあるし、牛乳の代わりに植物性ミルクもあります。

そういうたくさんの選択肢の中からいろいろ試してみて、失敗も含め自分が体感したことを素直にインスタで発信することにしています。それが少しでも誰かの役に立てればうれしいです。

 

 

【子どもの成長を見守っていきたいからこそ、自分の心身をいたわる。】

体質や食の好みは人それぞれなので、周りにグルテンフリーを強く勧めることはありませんが、家族は自然と和食好きになっていますね。

無農薬栽培のお米、野菜たっぷりの味噌汁、新鮮なお魚があれば、栄養バランスもいいし、お腹も心も満たされる。素材がよければシンプルな料理でもおいしいから、意外と作る手間もかからないんです。

娘も物心ついた時から和食中心の食卓なので、「ねこまんま最高!」って言ってご飯と味噌汁をパクパク食べています(笑)。

 

 

周りを見渡せば、便利なもの、ラクなものが溢れていて、そういうものをうまく取り入れることでストレスなく日々を過ごせるのも確か。

でも、「便利の着地点」ってどこなんだろうっていうことも最近すごく考えていて。

特に食べることでは、便利でラクなものを選んでも良い結果を導くとは限らない。食は自己投資です。食べたものは将来自分の身体に必ず返ってきますから。

 

 

ただ、子育てや仕事をしながら生活のすべてをホリスティックに、エシカルに、というのはなかなか難しいので、バランスを見ながら臨機応援にやっていこうと思っています。

食生活はなるべく自然に沿うようにしつつ、ボディメイクやエイジングケアは専門家に託したり、テクノロジーにも頼ったりして、無理なく楽しく歳を重ねていけたら、と。

子どもの成長をいつまでも優しく見守っていきたいと思うからこそ、自分自身をちゃんといたわって、ココロもカラダも健やかであり続けたいですね。

 

 

あきさだまき/15歳からティーン雑誌の読者モデルとして活躍し、アパレル企業を経て起業。ウェルネス関連のPR、ブランディングディレクションを手がけるほか、セラピストの姉とともにアーユルヴェーダサロン「ENISHI」を経営している。4歳の娘を持つママとして子育てにも奮闘中。