「ボタニカルヘルシーパンケーキ」に味噌、ほうれん草、ミニトマトなどを混ぜ込んで焼いた“和風トルティージャ風パンケーキ”。クリームチーズを添えていただきます。サラダを添えて皿に盛り付ければブランチになりますし、中身が見えるように切って並べれば、彩りも出てパーティーメニューにもおすすめ。ほうれん草とミニトマトをお好みの野菜に変えてもOK。オリジナルレシピを楽しんでください。
味噌とクリームチーズの発酵食品コンビでヘルシーに
このレシピのポイントは味噌とクリームチーズの発酵食品コンビ。発酵食品とひと言でいっても、それぞれの発酵食品は持っている菌が異なるため、腸内環境を改善するためには複数の発酵食品を摂って、さまざまな菌を取り入れるのが効果的。そうすることで多様性のある腸内フローラを育てることができ、美肌づくり、便秘解消、セロトニン産生力アップ、女性ホルモン生成や免疫力の向上などに繋がります。
パンケーキに味噌を入れるのは意外かもしれませんが、旨味とコクがプラスされるので、ぜひお試しを。味噌は優秀な調味料でもあり、隠し味としてカレーに入れたり、ホワイトソースに少し加えてグラタンを作るのもおすすめ。深みのある味になります。
和風トルティージャ風パンケーキ サラダ添え
【材料】
ボタニカルヘルシーパンケーキ:100g
牛乳:50ml
卵:1個
味噌:小さじ1
オリーブオイル:小さじ1
ほうれん草:1束
ミニトマト:5個
クリームチーズ:40g
黒こしょう:少々
パセリ:適量
作り方
1.ほうれん草は茹でて、3cm程度の長さに切る。ミニトマトは1/4に切る。パセリはみじん切りにしておく。
2.牛乳を温めてボウルに入れて味噌をとき、卵を割り入れて混ぜ合わせる。ボタニカルヘルシーパンケーキ、オリーブオイル、ほうれん草を加え、ゴムベラなどで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
3.フライパンを中火に熱し、2の1/2を流し入れ、トマトの1/2の量を散らし、指で少し押し込む。フツフツと穴が空いてきたら返して、もう片面も焼く。
4.粗熱が取れたら切り分けて、クリームチーズを添える。黒こしょう、パセリをふっていただく。
管理栄養士・板橋里麻さんからのシーズンアドバイス
発酵食品が健康や美容に良いことは多くの方がご存知かと思います。あらためてそのメリットを紹介すると「腸内環境を改善する効果が期待できる」ということ。腸内環境を改善することで、まずは腸で効率良く栄養素(ビタミン、ミネラル類)が吸収されます。そして、先にも述べたように、免疫力、女性ホルモン生成、ストレス耐性などのアップ(ストレスに抵抗する力であるセロトニン産生菌を増やすことができると示唆されています)、それに美肌効果なども期待できます。
1日に食べる発酵食品の量として明確な目安はないのですが、1回の食事の中に納豆、味噌、ヨーグルト、チーズなど、何かひとつ発酵食品を入れるように意識すると良いでしょう。発酵食品は、食物繊維やオリゴ糖と一緒に撮ることでより効率的に善玉菌を増やせるといわれています。
■食物繊維の多い食品
雑穀、根菜、きのこ、海藻類、果物など
■オリゴ糖の含まれるもの
はちみつ、大豆、玉ねぎ、バナナなど
つまり、食物繊維の多いボタニカルヘルシーパンケーキと発酵食品はベストコンビというわけです。これから季節の変わり目で体調も崩しやすいとき。発酵食品を味方にして、しっかり備えましょう。
レシピ考案料理家
株式会社たべかた 代表取締役
板橋 里麻(いたばしりま)
管理栄養士・オーガニックセラピスト・腸内細菌検査コーディネーター
栄養教諭として2年間、食育の現場を経験後、管理栄養士を取得。健康ビジネスを展開するベンチャー企業にてダイエットカウンセリング業務、ウェブコンテンツ企画、イベント企画・運営などに携わる。その後、独立し、フリーランスとして8年間パーソナルカウンセリング業務、レシピ開発、文章執筆、セミナー講師など多方面に活躍。
2016年株式会社たべかたを設立。さまざまなジャンルの登録管理栄養士と共に自社でも健康サービスを展開しながら企業のレシピ開発、商品開発、コンテンツ企画、健康事業のお手伝いをおこなう。